公害防止管理者(大気一種)合格の為の勉強方法と試験対策について

公害防止管理者(大気一種)合格の為の勉強方法と試験対策について
【記事内容】2019年公害防止管理者試験(大気関係第一種)の試験を受けようと思っている方に向けて、その勉強方法勉強時間・試験対策についてご紹介します。

 

 こんにちは。筆者のマニカです。先日、公害防止管理者(大気関係第一種)の合格証書が無事に届きました。2年かけて何とか合格する事ができました!パチパチ~。

 合格証書みたいな『あなた頑張りましたね!』って感じのモノを貰うのはめちゃめちゃ久しぶりなので(記憶を辿ると、小学生の頃に描いた絵でもらった賞状以来?ってどんだけ昔よ!)、素直に嬉しかったです!

 

 

 ちなみに、この記事を読んで頂いている方は多少なりとも『公害防止管理者』の受験に興味を持っている方だと思います。

 そこで、今回は私がこの試験に合格する為に実践した勉強方法試験対策を綴っていきたいと思います。私の合格体験が少しでもご参考になれば幸いです!



スポンサーリンク

公害防止管理者試験について

 大気関係第一種は以下の6つの科目があります(2018年時点)。

(1) 公害総論 (問題数:15)
(2) 大気概論 (問題数:10)
(3) 大気特論 (問題数:15)
(4) ばいじん・粉じん特論 (問題数:15)
(5) 大気有害物質特論 (問題数:10)
(6) 大規模大気特論 (問題数:10)

 公害防止管理者の試験は、毎年10月の1週~2週目に開催されます。ちなみに2018年は10月7日に開催されました。

 試験日程や申込み手続き等々の詳細な情報は、一般財団法人 産業環境管理協会のホームページに掲載されていますので、各自でご確認下さいませ。ちなみに私は2回とも名古屋大学の東山キャンパスで受験しました。

 

 試験ですが上記の6科目を3年以内に全て合格すれば、最終的に『公害防止管理者(大気関係第一種)』の資格をゲットできます。もちろん、1回目の試験で全ての科目合格すれば、1発で資格ゲットです。

 

 私の場合は、1回目(1年目)の試験で公害総論、大気有害物質特論、大規模特論の3科目合格で、それ以外の科目は不合格でした。2回目(2年目)は、1回目に合格した3科目は試験免除となり、残りの大気概論、大気特論、ばいじん・粉じん特論を受験して3科目合格したので、結果的に資格ゲットできました。

 注意したいのは、一度合格した科目は合格した年から2年間(2回目、3回目の試験まで)は試験免除となりますが、3年目以降(4回目の試験)は免除無効になり、再度受験する必要があります!

 

 ちなみに、合格の基準は全科目正答率が6割以上となっています。参考までに私の2年間受験した際の各科目の正答率を表にまとめてみました(自己採点の結果ですが)。

(※スマホで閲覧の方は左右スワイプで表がスクロールできます)

試験科目 1回目の受験 2回目の受験
(1) 公害総論 (問題数:15) 正答率:10/15問 合格 試験免除
(2) 大気概論 (問題数:10) 正答率:3/10問 不合格 正答率:9/10問 合格
(3) 大気特論 (問題数:15) 正答率:7/15問 不合格 正答率:11/15問 合格
(4) ばいじん・粉じん特論 (問題数:15) 正答率:4/15問 不合格 正答率:12/15問 合格
(5) 大気有害物質特論 (問題数:10) 正答率:6/10問 合格 試験免除
(6) 大規模大気特論 (問題数:10) 正答率:6/10問 合格 試験免除

試験勉強に要した期間とトータルの勉強時間

 試験を受験する方は基本的には会社勤めの方が大半を占めると思いますが、会社の仕事が終わってから資格の勉強するのは大変ですよね!? 夫婦共働きや小さいお子さんがいる方は尚更大変だと思います。

 私の場合、試験日の3ヶ月前の7月頭から勉強し始めました。 我が家ルールで妻との間で子育ての分担作業があるので、毎日勉強の為の時間を割くのは難しく、資格の勉強は週に3~4回で、1回の勉強時間は約1時間ほどでした。

 

 ちなみに、家ではチビちゃん2人がちょっかい出してきて勉強出来ないので、平日は仕事終わりにカフェで、休日に時間が取れた時はお金の節約の為、図書館を利用して勉強しました。

 

 試験勉強に費やしたトータルの時間は、週4回 x 1時間 x 4週 x 3ヶ月 + 最後の2週間は追い込みの勉強で+10時間ほど= 約60時間となります。ただし、私の場合は合格には2年間かかったので60時間 x 2年 = 120時間となります

 記憶力には個人差があるので、あくまでも参考レベルですが、試験合格に必要な勉強時間は約120時間でした。

 

 余談ですが、参考までに私の記憶力のレベルはTOEICの点数でいうと1年間ほぼ毎日20分ほど勉強して500点(勉強前)→700点(勉強後)です。

 この時はまだ独身だったので勉強時間は比較的楽に捻出できたのと、会社が英語に力を入れ始めて若手社員は全員650点以上とる事が義務付けられたので継続して勉強出来ました(かなり受け身な理由ですがw)。

 この点数が高いか低いかは各個人で感じ方が違うと思います。参考程度にして頂ければと思います。

 

スポンサーリンク

 話は本題に戻って、仕事をしながら勉強時間を捻出するのはなかなか難しいと思います。

 

 例えばですが、通勤に電車やバスを利用している人であれば、その時間を利用して毎日10~20分でもいいので少しつづ勉強する。 また、集中力がある人であれば、短期集中で、平日は仕事に集中して試験勉強はしないと割り切って、土日に2時間以上勉強する、とかでもいいと思います。

 人によりライフスタイルが異なりますので、自分の置かれた環境で、出来る範囲で自分にあった勉強の方法を見つけていけば良いかと思います。

 

 『言うは易し、行なうは難し』って事で、そうは言うものの継続して勉強するのが難しい!って人は合格したら得られるメリットやご褒美をエサ、いや失礼、モチベーションにして頑張りましょう!

 

 私の場合は、この資格を得たから会社から何か貰えるとか、昇進に影響するとかは特にありませんでした。

 私がモチベーションにしたのは、これまでの自分の職歴を見てもこれと言って自慢できる資格を全く持っていなかったので、 これを機に公害防止管理者という『国家資格』をゲットできたらカッコよくない?って言うタダの見栄でした・笑。

 

 だってさ、ただの資格じゃなくて国家資格ですよ!?『国家』って付くだけで一気にレベルアップした感じしません? 公務員ではなく国家公務員的な。

 

 まあ、そんな私の勉強する上でのモチベーションはいいとして、勉強好きな人でない限り、継続して勉強し続けるって結構大変だと思います。

 ですので、モチベーションを上げる為の自分なりのネタやご褒美を考えておく事も継続して勉強する上では良いかと思います。

 

勉強方法について&参考本

 私の場合、資格合格までに2回受験しましたが、1回目の試験で『公害総論』、『大気有害物質特論』、『大規模大気特論』の3科目合格で、それ以外の3科目が不合格でした。

 初めて公害防止管理者の試験を受けての反省点ですが、この時の勉強方法は過去問の問題集を1回しか通しでやらなかった事です(というか勉強時間不足で出来なかった=タイムオーバーというのが本音)。

 

 問題集を通しで1回やっただけでは、どういう問題が頻繁に出ているか?という傾向を把握するのが難しいです。

 実際、1回目の試験終了後、合格する手応えが全くなく、案の定、資格自体は不合格でした。 公害総論大気有害物質特論大規模大気特論の3科目について合格できたのは、正直な所、の要素がかなりあったと思います(笑)。

 

 2回目(2年目)の試験勉強では、残り3科目に絞られた事もあって、過去問集を通しで4回やる事が出来ました

 2回目の試験勉強で感じたのも、やはり問題集を一通り1回勉強しただけだと合格できる手応えが全く得られないという事です。

 

 しかし、1回ひと通り問題集やった後、2回目にもう一度問題集に目を通していくと出題される問題の傾向や鉄板ネタ的なほぼ毎年出題されている問題がある事に気付き始めると思います。

 ただし、各科目でその傾向や鉄板ネタは年と共に少しづつ変わってくると思いますので、本記事では詳細は書きません。というか、やはり自分でやってみて、そういう事に気づくのが一番勉強になると思います。

 一応、参考までに各科目で良く出題される鉄板問題でいうと、

 例えば、『大気概論』の科目では「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に規定する大気関係公害防止管理者が管理する業務として定められていないものは何か?」というようなニュアンスの問題で、これは平成24、26、28、29年に出題されています。

 

 『大気特論』の科目では、「アンモニア接触還元法に関する記述として、誤っているものはどれか?」というようなニュアンスの問題で、これは平成25、26、27、28、295年連続で出題されています。

 

 『ばいじん・粉じん特論』の科目では、「与えられた条件を用いて、石綿濃度又は石綿繊維数を算出せよ」というような問題で、これは平成25、26、29年で出題されています。

 

参考までに『ばいじん・粉じん特論』に関しては重要度の高いと思われる公式をまとめてみました。詳細は下の記事をご参照下さい。

 

 

スポンサーリンク

 これらの問題はあくあまで一例になりますが、こんな感じで過去問を何回か解いていくと傾向がわかってくるはずなので、この辺を意識しながら勉強してみると良いと思います。

 上記の傾向や鉄板ネタが把握できれば、あとはそれを忘れないように繰返し反復するのみです。

 

 ちなみに、私の場合は2冊の本を利用して勉強しました。1冊目は『公害防止管理者試験 大気関係 攻略問題集』2冊目が『公害防止管理者試験 大気関係 合格テキスト』になります。

 資格の勉強でメインに使用したのが、1冊目の攻略問題集です。この問題集には過去5年間の試験に出た問題が全て掲載されています。

 解説をみてもどうしても分からない箇所やもっと理解を深めいたい箇所に関しては、2冊目の合格テキストを読んで、もう少し詳細を調べました(2冊目は教科書的な感じで使用。但し、過去問に関しては攻略問題集と重複している部分あり)。

■2021年-2022年 攻略問題集  最新版↓

created by Rinker
オーム社
¥435 (2024/03/19 16:21:19時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
オーム社
¥4,993 (2024/03/19 16:21:20時点 Amazon調べ-詳細)

(※合格テキストは21年2月時点で2020年-2021年版までしか発売されていませんのでご注意下さい)

計算問題が出題される科目の試験対策

 計算問題が出題される科目としては、主に『大気特論』、『ばいじん・粉じん特論』、『大規模大気特論』の3科目になります。

 これらの計算問題は基本的には公式を用いて計算しますが、公式は試験問題中に出てこないので暗記しておく事が必須となります(年によっては公式が出ている事がありますが)。

 ですので、計算問題とはいうものの、公式をしっかり暗記しておくことが重要です。

 

 また、私の場合、試験で計算問題が出題されていたら、その問題は飛ばして次の問題をやり、計算問題以外が全て終わってから最後に取り掛かるようにしました。

 理由は計算問題は他の問題に比べて解答に時間を要するので、 計算問題に時間をかけすぎると通常は解けたはずの暗記系問題を解く時間がなくなってしまったり、又は時間があっても残り時間がわずかになってしまい焦ってしまう可能性がある為です。

 

 ですので、計算問題は最後に解く事をお勧めします。ちなみに、万が一計算問題が解けない場合でも、他の暗記系問題がきちんと出来ていれば合格する可能性は十分にあります!

 



スポンサーリンク

まとめ

 今回は公害防止管理者(大気関係第一種)に関して、勉強方法勉強時間・試験対策をご紹介させて頂きました。

 勉強でもスポーツでも何でも言えると思いますが、やはり『反復する事が一番大事』だと思います。その勉強の中で今回の記事で触れた事が少しでもお役にたてれば嬉しいです!

 

 今日はここまで。それでは~。

 

雑記帳カテゴリの最新記事