こんにちは。筆者のma2ka(マニカ)です。
2019年6月度にプチ昇給し、その昇給額分(手取りで5000円ほど)を積み立てNISAの投信にまわして老後資金を貯めようと考えていた我が家です。
しかし、実際に6月度の給与明細を見てびっくりしました。。。。
総支給額の金額は増えているのに、手取りが減っとるやないか!!なんで?
そこで今回はなぜこのような結果になってしまったのかについて、税金のお勉強がてら解説していきたいと思います。
長文になるので、手取りが減った理由について私の場合の結論を先に言うと、
約2年前(2017年の途中)に大幅な昇給があり、それによって2018年の源泉徴収表上の年収が50~100万円程度増加。
→2019年6月からの住民税が大幅に増加した事で手取り減 (※住民税が改定されるのが6月の為)。
【結論②】
2017年の年末調整までは住宅ローン控除で所得税に加えて住民税の控除枠も利用できていたが、2018年の年末調整では所得税の控除のみとなり、住民税の控除はできなかった。
→住宅ローン控除による住民税控除の恩恵を受けられなかったので、今年はフルに住民税を課税され、住民税増により手取り減。
私の場合ですが、上記2点のダブルパンチによって給与は増加したけれど、手取りが減ってしまいました。
住民税や住宅ローン控除などの税金にまつわる話が出てきたので分かりにくいとは思います。
そこで詳細についてご説明していきたいと思います。
昇給額と手取りの詳細
詳細な金額は本記事では記述できませんが、ざっくりいうと今年の昇給額は手取りにして①約5,000円ほどです。
一方、所得税と住民税の増加金額は昨年と比較して②約15,000円ほど。
というわけで収入増加分の①5000円 から控除額(給与から引かれる額)の②15000円を差し引くと
¥ー10,000円 (マイナス1万円)!
てやんで~、ふざけんな~って話ですw。我が家にっとっては毎月の数千円レベルのお金でも非常に大事です。
将来の夫婦の老後資金や子供達の教育資金をコツコツ貯めるべく数千円レベルで資産運用しようと考えている為、長期的に考えると月1万円ってものすごい大金、、、、。痛いっす、、、。
そういう考えだったので、今回の昇給5000円で浮かれていたのは大誤算でしたw。
とはいっても5000円増えると思っていた手取りが逆に昨年よりも1万円減る事になったのは何故か?また、今後も同じような事が起こるのか?をしっかりと把握して次回につなげる為、今回起こった事象について分析したいと思います。
手取りが減った原因
(1) 今年と去年の変化点は何か?
今年と去年の変化点は何か?と考えると、上で述べたように所得税と住民税が増額された事です。ではなぜ増額されたのか?について調べていきたいと思います。
まず所得税に関してですが、こちらの増額分は金額的にそこまでのインパクトがなかったので本記事では割愛します。
ちなみに所得税の算出方法については別記事でまとめていますので、興味のある方はそちらをご参照下さい↓
今回インパクトがあったのは所得税よりも住民税です。今年の6月から住民税が1万円ちょっと増加しました。こいつが犯人で間違いないっす!
ではなぜ住民税が増加したのか?その理由は住民税の算出方法に関係があります。
住民税は前年の年収(厳密には課税所得金額)に応じてその年の6月に改訂されます。
私の場合は約2年前に大幅な昇給があり、結果的に前年の年収が大幅に増加し、それによって今年の住民税が増加した事になります。
(ちなみに住民税の算出方法(所得割)は、課税所得額×10%です。所得税は所得が高い方が高い税率が課せられるますが、住民税は所得金額に関わらず一律10%が課せられる仕組みです。)
さらにこれに追い打ちをかけたのが『住宅ローン控除』です。
※注意※ この制度自体はめっちゃありがたい制度でこいつ自体が悪いわけではないのですが、その理由について後述します。
(2) 住宅ローン控除の仕組み
とりあえず、まずは住宅ローン控除とは何ぞや?って事で私も勉強がてら簡単にご説明しますね。
『住宅ローン控除』は住宅ローンでマンションや一軒家を購入した場合、その年の年末のローン残高の1%が会社の年末調整で戻ってくる仕組み(その年に支払った所得税から還元される)です。
ちなみに控除の期限は10年間となります。控除適用の為の要件はいろいろありますが、一般的なサラリーマンであれば普通に控除を受けられるはずです。詳細知りたい方はググッてみて下さい。
今回はこの『住宅ローン控除』がミソでした。
住宅ローン控除はローン残高の1%が所得控除される訳ですが、その年の所得税の総額よりもローン控除額の方が多くて、控除しきれずに余ってしまう場合があります(例えばローン残高の0.7%分で所得税満額となり、残り0.3%が控除できない状態)。
こういう場合のありがたい救済措置として、残りの控除できなかった分は翌年の住民税から控除されます。ちなみに住民税は年末調整ではなく、毎回の住民税が安くなる仕組みです。
(3) 手取りが減った主要因
ここまでご説明すると察して頂いた方もいるかと思いますが、私の場合は去年の住民税がまさに上述した住宅ローン控除の対象となっていたんです!
2年前の年末調整では、所得税から控除されなかった住宅ローン控除が約10万円残っていて、こいつが去年の住民税から控除(月にして約8,000円分)されておりました。
そんで、今年の住民税はというと住宅ローン控除の恩恵はなく、そのまんまの住民税が請求されていました(年収が増加した事で住宅ローン控除も所得税の枠内で使い切れた為)。
という訳で上述の①所得が大幅UPした事、②住民税が住宅ローン控除の恩恵を受けられなかった事のダブルパンチで今年はプチ昇給したのに手取りが下がるという悲しい結果となりました。
とはいうものの、今年損をしたという訳ではなく去年までが得していたと考えた方が妥当なんだと思います。
まとめ
今年は残念ながら数字のマジックで下がってしまいましたが、来年は給料が下がらない限りは今年のような悲劇は起こらないはずです。
以上、今回の私の体験談が同じように『手取り減っとるやん!』って思った方の参考になれば幸いです。
長文・駄文に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!
今日はここまで。それでは~。
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