【記事内容】スペイン・モロッコ(ティトゥアン、シャウエン、フェズ、マレケシュやサハラ砂漠)の一人旅の旅行記をご紹介
2009年3月に行ったスペイン・モロッコ一人旅の旅行記もこれで最後となりました!
今回の後編ではカサブランカ、バルセロナについて。
最後に旅の感想を書いてますが、かなり熱く語ってます笑 中年になってから読むとめちゃ恥ずかしいですが、そういう時もあったんだな~と思い出すため、そのまま記載します!
それでは、後編スタート!!
Day 11 in Casablanca (MOROCCO)
今日でインさんとお別れ。
インさんはエサウェラという海がきれいな町にむかった。この旅でインさんにはすごいお世話になった。
本当にありがとうございました!
来年はソウルに行って一緒にカルビ食べたいな(笑)
そして、僕はソラさんと一緒にカサブランカに向かった。
カサブランカからバルセロナ行きの安い航空券が見つかったため、帰りは行きと同じように陸・海路でスペインに戻るつもりだったが、飛行機でスペインまでいっきにぶっとぶことにした。
ソラさんは陸路でスペインに行くということで、ソラさんともカサブランカでお別れ。ソラさんにも非常にお世話になった。
今まで外国の人と多少話すことはあったけど、僕にとって初めて外国人の友達ができた気がする。
そして明日はついにバルセロナ! 待ってろガウディ建築☆
あ、ちなみにこの日にカメラがぶっ壊れてしまい、デジカメ写真は撮れなかった…。マジ無念。
Day 12 in Casablanca (MOROCCO) & Barcelona (SPAIN)
この日はカサブランカのモハメド5世空港からスペインのバルセロナに向かった。
バルセロナといったら、ガウディでしょ!?
てなわけで、サグラダ・ファミリアに行ってきた。地下鉄を出たすぐ右にどーんとサグラダ・ファミリアがたっていた。
正直な感想を言うと、第一印象は… 小さっ!! だった(笑)。 テレビで見るそれは、なんか上手く撮られすぎているせいかやたらと大きく見えたけど、実際はそうでもなかった。
しかし、彫刻は繊細ですごい美しいし、デザインは他のヨーロッパの教会のように直線的な形ではなく曲線がたくさん使われていて、暖かい感じがする。
なんか生命力を感じるというか、生きているみたい。耳をすませば観光客にもみくちゃ?にされたサグラダ・ファミリアの吐息が聞こえてきそう…。
デジカメが壊れていたんで、使い捨てカメラにしっかりとおさめてきました(笑)
そして夜はマドリードに向けて夜行バスで移動した。
Day 13 in Madrid (SPAIN)
この日で旅は終了。
本当にこの旅ではいろいろな人にお世話になった。
モロッコの人たちは気さくで明るくて元気な人が多かった。お店の客引きは日本語でこれでもかってくらい話しかけてきてだいぶうざかったが…(笑)
ここでは、日本のようにうつむいて元気のない顔をした人が少ない。
活気に満ちていて、生きているパワーを感じることができる。
生活は日本に比べたら確かに不便なことは多く、ここにずっと住めるか?と言われれば答えはNoだけど、モロッコは生命力に満ち溢れている。
モロッコに限らず、東南アジアの国などの先進国ではない国を旅した時も活気に満ち溢れていると感じた。
僕が先進国ではない国に行きたいと思うのはそういう雰囲気を感じたいからやと思う。どこか懐かしい…、なんだか落ち着く…、そんな感じ。
スペインは町並みが非常にキレイで芸術的ではあったけれど、なんだか人の雰囲気が日本と似ていると感じた(田舎はそうではないのかもしれないが…)。
物質的に豊かになればなるほど、人は人と疎遠になっていくのだろうか? デジタルな世界に触れれば触れるほど人間臭さが薄れてしまうのかもしれない。
旅で出会ったモロッコ人で東京に行ったことがあるという人が何人かいたが、彼らが口々に言ったのは、日本はtoo busyだと。
どうしてそんなに急いでいるの?何でそんなにせかせかしているの?と。
確かにそうやと思う。僕らはなぜそんなに急ぐのだろうか? たえず何かに追われている。
でもそれは物質的に豊かになりすぎてしまった代償だと思う。
何かを得るということは同時に何かを失うということだと思う。
人生は常に取捨選択で同時に二つのものを得ることはできないと思う。日本は物質的な豊かさを得た代わりに、ゆとりある時間を失った。
先進国ではない国は物資的に豊かではないが、ゆとりある時間が流れている。
昼からカフェでお茶してだべっているおっさん達。町中に人々の会話が溢れている。なんだかすごい楽しそうに話していた。
しかし、そんな国々も物質的に豊かになりたいという思いがあり、その発展は目覚しい。
モロッコでサハラ砂漠から帰る途中の小さな町で、新しい住宅がたくさん建設されていた。
その外観はモロッコらしい家ではなく、普通のアパートのような感じでモロッコらしさを全く感じなかった。
10年後のモロッコは今とはだいぶ雰囲気が変わるのではないだろうか? しかし、それが今の先進国のような発展の仕方ではなく、今の活気そのままに発展していたら最高だと思う。
と、こういうことを書くと日本をはじめ先進国を否定しているように思われるかもしれないが、そういうつもりはなくて、僕は日本が大好きだ。
小さい頃、幼なじみと日が暮れるまで遊んだ山の畑。ふるさとの風景。
幼なじみをはじめ小中高で出会った地元の友達は最高だ!
そして、大学で出会った友人。研究に関して教授にぼろくそに言われてしんどい時はみんなのくだらないトークに救われたし、お互い鼓舞しあって切磋琢磨することができた。
バイトの店長とおかみさんには社会の厳しさを教えてもらった。
そして、それ以外にもこれまでの自分の人生で出会ったたくさんの人にお世話になった。本当に感謝だ。そんな最高な人たちのいるこの日本が僕は大好きだ。
物質的な欲求はきりがない。
日本は更に豊かになろうと渦を巻くように上へ上へと走り続けている。
僕も4月から社会人になり、その流れの中に入るが、決して受動的になってその流れに身を任せるのではなく(てか任せたらボロボロになっちゃうよ…)、能動的にその流れの中で頑張りたい。
そしてその流れが少しでもいい方向にいくように頑張りたい。
こんなの切れ言で書くのは簡単だ。
社会人になることはすごい不安で、はたして今の理想を維持し続けられるのだろうかと後ろ向きな考えが出てきてしまう。けど、この今の想いを忘れずに頑張りたい。
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