こんにちは。筆者のma2kaです。
今回は、『無料で出来る特許検索方法』についてまとめてみたいと思います!特許に触れた事ないけど試しに検索してみたい方やお仕事で特許と触れることはあるけど、個人PCでは検索した事がないって方にお勧めしたいです。
特許検索に使えるお勧めウェブサイト
ずばり、特許情報プラットフォームの『J-PlatPat』です。INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)が提供しているモノらしいですが、硬い͡コトはさておき、検索サイトで『特許 検索』で検索すると一番はじめにでてくると思います。一応URLを下記します。
J-PlatPat
引用元:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
検索方法 (ざっくり編 ~ちょっとまじめに検索してみる~)
とりあえず検索する場合、ホーム画面の検索バーに検索したいキーワードを入れます。ちなみに検索バー左にある『特許・実用新案を探す』はデフォルトがこれなので、このままでOKです。
ほかに『意匠を探す』、『商標を探す』がありますが、今回は無視してもらってOKです。
ちなみに意匠はオサレなデザイン形状について、商標はブランド名に関してですが、一般的に世の中の技術を調べる場合は『特許・実用新案を探す』でOKです。意匠と商標もっと知りたい人は参考までに下記のサイトがめちゃわかりやすいです。ご参考までに。
特許イロイロ(コーテック国際特許事務所ホームページ)
引用元:http://www.cotech.co.jp/ipr
話を検索方法に戻しますが、今回は旬?なキーワードの『自動運転』を入力し、検索開始!すると、9076件ヒットするものの、検索結果が3000件を超えた為、もっと絞って。というメッセージが。
そこで、自動運転に追加して、日本では特許出願数No.1の『トヨタ自動車』を記入してみました。
ここで注意したいのは、会社名を記入する際は、正式名称(ウィキなどで調べて)を記入する事です。TOYOTAや豊田では検索精度が落ちてしまう、又は、正しく検索されません。
検索バー右のタブのANDはこのままでOKです。意味は特許の文章の中に『自動運転』と『トヨタ自動車』の両方が入っているモノをひろってきます。ほかにORがありますが、これは、特許中に自動運転かトヨタ自動車のどっちかのキーワードが入っているモノをひろってきます。
自動運転とトヨタ自動車の2つに絞って検索すると、、、、9076件→401件まで絞れました!
これで一覧表示してみると、、特許が公開された日が新しい順に並びます。その中で気になるタイトル(発明の名称)を選択してみましょう。今回はとりあえず、赤枠で囲った『自動運転車両の退避制御装置』を選択。
そうすると、下記画面のように特許が見られます!ここで、右上の『文献単位PDF表示』を選択すると、画面上に数字の入力が求められ、数値を入力すると、特許の全文のPDFをゲットできます!やったー!
上記のトヨタの自動運転の特許の右上をみると、公開日は平成30年12月6日となっているので、世の中に公開されてまだホヤホヤの状態という事です!
しかし!特許の左上をみると、出願日は平成29年5月17日となっています。ここがミソなんです!ちょっと細かいことをいうと、特許は特許庁に出願してから、審査されるまで最短で1年半かかって、ようやく公開されます。
なので、今見てる特許も公開自体は最近ですが、ネタとしてはおそらく2~3年前(けっこうお古)のモノになるのでご注意です!
さらに細かくいうと公開公報とか、特許公報とか呼び方も変わりますが、その辺は今回は割愛します!
検索方法(詳細編 ~ゾゾスーツの特許はあるか!?~)
先ほどまでは、簡易検索方法を説明しましたが、今回はもっと詳細を調べたい!って方向けに詳細な検索方法を説明していきたいと思います。
使用するのは、同じくJ-PlatPatです。さきほどの検索画面の右上にある入力画面をクリックします。
入力画面の一番下に検索キーワードがあるので、ここで詳細を絞っていきます。
今回は何となくゾゾスーツの特許があるか調べたくなったので、
①検索項目に『全文』で、キーワードに『スーツ』を入力。
②検索項目に『出願人』で、キーワードに『スタートトゥデイ ZOZO』を入力。社名が新旧どちらで出願しているか分からなかったので、OR検索で2つ入れています。
そうすると、、、、 検索結果0件。。。。 こういう事はよくある事なので、検索項目の全文のキーワードを服に変更して再度検索。
そうすると、出ました!!発明の名称は『ゾゾスーツ』ではありませんが、内容をみる限り、それらしいです!
てか、特許あるあるですが、特許は権利を得るために出願するので、より権利の範囲を広げるため、『ゾゾスーツ』とピンポイントではなく、もっと大雑把な『服』とか『何とかシステム』で出願します(のはず。。。)。
例えばですが、コーヒーというものが世の中にまだないと仮定して、①『コーヒーを売る権利』と②『スタバのコーヒーを売る権利』の2つを選択できるとしたら、間違いなく前者を選択した方が有利です。
というのも①『コーヒーを売る権利』にはスタバでも、ドトールでも、セブンカフェでも、どこで売っても良い権利が手に入りますが、②の『スタバ』と限定した時点で、スタバでしか売れない権利になってしまいます。
なので、特許の発明の名称や文章もより権利の範囲を広げるような書き方をしています。やりすぎると薄まってしまうので、うまい塩梅が必要ですが、、、、、、。
まとめ
今回は無料で特許を検索する方法をまとめてみました。少しでも特許に興味を持たれた方は、ゲーム感覚で見てみるのも面白いですよ!
なんとくゾゾスーツの特許も調べてみましたが、おそらく、商標と意匠にも出願ありそうなので、暇をみつけて調べてみたいと思います。
次回は、よりグローバルに!ってことで国際特許を無料で調べる方法を綴っていきたいと思います!
今日はここまで。それでは~。
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